奇跡なんかいらない~なにわ男子デビューの先にあるめくるめくSTAGEへ~

 

まずはなにわ男子メジャーデビューおめでとうございます、本当に本当におめでとうございます。

少しばかり前のことになるけれど2019年8月8日、東京ドームでスノストのデビュー発表を聞いた瞬間、大吾くんのことをどんな顔をして見たらいいか分からなかった。SixTONES森本慎太郎くんも応援している私はスノスト同時デビューの報せを聞いて、嬉しい気持ちはもちろんあった。だって彼らの愛する最高にかっこよくて素敵な音楽がもっと広い世界に羽ばたいていけるということを本当に心待ちにしていたから。

でもやっぱり大吾くんがいるこの会場で「ストデビューやった!嬉しい!」と素直に手放しで喜べなかった、悔しい思いの方が強かった。なにわ男子というグループとしてはそりゃあスノストに比べれば活動歴も短いし、あの時はまだ単独公演もしたことがなかった。だからスノストがデビューできてなにわができなかったことは「そりゃそうだろ」と納得していた反面、あの時の私は関西から飛び立つメンバーを何人も送り出してきて、最後に残った向井康二くんをも送り出すことになり、やはりあの時はスノストを祝福するよりも先に関西を背負って立つ二人、背中合わせでずっと戦ってきた戦友みたいな康ちゃんを見送る大吾くんの気持ちの方に寄り添ってしまった。

ジャニーズJrが日々痛感するデビューできる人、できない人、選ばれた人、選ばれなかった人、その選別があのコンサートには確かに存在していた。その場でまざまざと見せつけられたそれを、私はまだ理解したくなかった。大吾くん含めなにわ男子のメンバーが「選ばれなかった」のだと理解することを脳が拒んでいた。だから悔しかったし、涙があふれた。ダイヤモンドスマイルを歌う大吾くんの何かを言いたげに、しかし胸の内にぐっと堪えて秘めている笑顔が今も私の脳裏に焼き付いて離れないままだ。恨みがましいオタクだからまだあの日のことを忘れられないし、多分この先ももう少しは根に持つかもしれない笑

 

思い出話はこのあたりにして…オタクの間ではなんとなく、なんとなくだけど7/28(なにわの日)になにかしらの発表おおよそデビュー発表があるのではないかとまことしやかにささやかれていました。それを期待せざるを得ないほどに最近のなにわ男子は露出量も人気も申し分なかった。確実にデビューへの一歩を進んでいる、そう誰もが思っていた。だからこそのなにわ(7/28)の日なんていう記念すべき日に何かしらの発表が…と勘ぐってしまっていた。しかし私はスト担も兼任しているので、どうしても2019年5月1日令和初日、大阪城ホール結成日公演の日にデビュー発表にたどり着けなかったSixTONESのことが忘れられなくて、あの日のことがあったから期待することを避けてきました。だってあんなにお誂え向きな日があったとしても、どれだけ期待してもなにも起こらないこともあるから。あの時の彼らの悔しそうな表情は今でも忘れられない。まあこの件の真相は闇の中ですしそれを掘り起こしてどうこう議論しようという気はさらさらありませんが!

 

正直デビューや大きい仕事の発表の期待値は2割くらい!特に何の発表もなかった時落ち込んじゃうので「まあどうせまだ何もないでしょ~」くらいの気持ちで28日のコンサートに挑みました、MCコーナーが始まるまでは…

公式インスタ解説、グループ単独YouTubeそして流れる心臓音――この発表の流れ、8.8でと全く同じすぎて再放送かと思った、でもあの時とは違ってメンバーは何も知ら無さそうだし、それにこっちもめっちゃドキドキしてた、もう残す発表はデビューしかないでしょ。私の頭の中で京本大我さんが「もしかして…デビュー?」ってすとちゅーぶでお決まりのセリフを囁いてた。メンバーみんなも聞いたこともないお仕事に戸惑いの表情、私も多分同じような表情で見守っていました。あの場にいた全員、YouTubeで配信を見ていた人全員がデビューを確信したと思う。そしていざそのデビューが発表されてなにわ男子のメンバー全員が泣き崩れている光景、ちゃんと見たはずなんですけど私も泣き崩れちゃって全く覚えてない。

 

今日に至るまで何度も大吾くんの涙を見てきた、それはいつ見ても毎度毎度悔し涙だったと思う。なにわ男子が結成された当初の大吾くんはやっぱりまだ関西のトップで小さな世界の頂点に君臨する王様でお山の大将だったのかもしれない。大倉くんに「大吾は井の中の蛙だからもっと世界を知った方がいい」と言われてそれがとても心に残っているという話をよくしていた大吾くん。その一言で彼は気が付いてしまったんでしょうね、関西ジャニーズJr  という組織に還元できるようにと立ち回っていた彼の働きが彼自身を制限し、自らの首を絞めていたことに。

正直私は彼の大切なホームを、組織を守るため自らが広告塔となり自分をきっかけに自分の後ろに存在する数多のJrにも目を向けてもらえるよう必死に外部の仕事をこなし、センターを張っていた彼が好きだった。東京Jrに異様なまでのコンプレックスを抱き、一言目には自分ではなく「関西ジャニーズJrをどうかよろしくお願いします」、二言目には「東京Jrに負けないぞ」という彼の痛々しいまでの反骨精神が大好きで、愛していたんだよ。

 

2018年のなにわ男子結成当初くらいの大吾くんはやっぱりまだ上記のような気持ちが抜けていなかったし、何よりも大吾くんのセンターという立ち位置がその思いを加速させたのかな、とも思う。グループを組んだはいいもののまだ心のどこかでというか大部分で「自分が引っ張らなきゃ」という意志の元に動いていたのだと思います。それを大倉くんの一言が徐々に変えた、それくらい結構大きいポイントだったんじゃないかなと思っている。

2019年あけおめコンの「My Dreams」歌唱後のこの世のすべてを恨んでる、燃やしてやるみたいな顔(オタクの思い込みかもしれない)は今でも忘れられないし、怖すぎて夢に見ることもあったよ。そんな顔が好きだったよ!!!!

 

でもあの時7/28の横浜アリーナで見た泣き顔が本当にうれしそうで。私はこの人の人生が努力が、苦しみが、悲しみが報われる瞬間をこんなにも渇望していたのかと、溢れて溢れて止まらない自分の涙でようやく気が付いた。私の悪い癖なんですが西畑君の“境遇”そしてそこからくるあの身内贔屓とねじ曲がった性格とコンプレックス、それらを愛していた節があったので、いざデビューとなって自分がどういう気持ちになるのか想像がつかなかった。なにわ男子という居場所を見つけて安堵して徐々に牙の抜け落ちていく最近の大吾くんを見ていて少しだけ2017年くらいの映像見て無理やりモチベ上げたりしてたから、デビューしたら大吾くんのこと飽きちゃうかもな、なんて大変失礼なことを思ったりしてた。デビューして離れるオタク、なんていうのはよく聞く話だしとぼんやり考えていた。

いざデビュー発表の場に立ち会えて考えたことと言えば、心の底からの祝福だった。普段から不幸に見舞われる自担が好き!!!!と大手を振って発言していますがやっぱり私も普通のそこらへんのオタクと同じで彼の成功を願ってたし、彼が報われて嗚咽するほどにはうれしかったんですよ。(あとで一緒に入った友人にあそこらへん一帯で一番うるさく泣いてたと言われてガチ反省した)私って人のためにこんなに泣けるのかと思った、極端に言えば家族でも友人でもない、でも他人とは言い切れない私たちが一方的に感情を投げかける相手のために、こんなにも涙を流せるものなのかと。

 

youtu.be

 

この動画の7:13くらいの髙地くんのコメント(時間指定してあるので再生すれば該当コメントすぐ見れます)で「西畑大吾が僕たちもすぐ追いつくんで待っててくださいって、そこでもう頑張ろう負けないようにしなきゃなっていうスイッチも入れてくれた」というエピソードが大好きで、本当にストの直属の後輩としてデビュー出来たらすごいなあなんて思ってたら本当にそうなっちゃって、有言実行の男すぎて本当にかっこいい。歌番組でストと並ぶこともあるんだよね、なんだかまだ実感がわかないな…でもとっても楽しみだなあ〜!

 

 

最後に、大吾くんが2020年あけおめコンで「行けるとこまで行きましょう、それが僕たちの夢であり、皆さんの夢だと思っています」と言ってくれたことをよく思い出す。彼の行きつく先とはどこだろう、メジャーデビューという夢をかなえてくれた大吾くん、私が次にあなたに夢見る先は大吾くんが日本アカデミー賞主演男優賞を受賞することです。演技仕事を頑張ってきた自担のそんなところ見てみたすぎるよなあ〜!あ、でも文章を書くことも堪能だと思うから雑誌でエッセイの連載もやってほしいな、ソロ曲も聞いてみたいし欲を言えばソロコンも見てみたいし。二宮君とダブル主演映画かドラマなんていうのも夢があっていいなあと思う。

彼ら自身が未来に対する希望溢れるように、私も西畑くんとなにわ男子の未来に希望しか抱いてない。これからも西畑大吾くんの人生がどうなっていくのか、その果てしない未来を見守らせてください。